株式会社富士経済は、2050年のカーボンニュートラル達成目標に向けて、自動車メーカー各社で車種展開・開発が進んでいるHV(ハイブリッド自動車)、PHV(プラグインハイブリッド自動車)、EV(電気自動車)の世界市場を調査し、その結果を「2023年版 HEV、EV関連市場徹底分析調査」にまとめました。
この調査では、HV、PHV、EVに加え、FCV、48VマイルドHV、内燃車、それらの関連部品16品目の市場の将来を展望しました。また、日系自動車メーカー8社、海外自動車メーカー14社、EV新規参入メーカー5社の事例も捉えました。
※超小型モビリティを除きます。また、HVには48VマイルドHVを含みません。
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2023年版 HEV、EV関連市場徹底分析調査」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
◆当該資料の全体サマリー
1.HV、PHV、EVの世界市場(乗用車・新車販売台数)
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2022年 |
2021年比 |
2035年予測 |
2022年比 |
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HV |
421万台 |
108.8% |
1,176万台 |
2.8倍 |
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PHV |
276万台 |
146.0% |
650万台 |
2.4倍 |
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EV |
705万台 |
149.0% |
5,774万台 |
8.2倍 |
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合 計 |
1,402万台 |
133.7% |
7,600万台 |
5.4倍 |
2022年の市場は、半導体不足の影響が懸念されましたが、各国のカーボンニュートラル推進によりHV、PHV、EVの新車販売台数は増加しました。一方、内燃車の新車販売台数は減少したことから、新車販売台数全体に占めるHV、PHV、EVの割合は19.5%となり、前年より5.1ポイント上昇しました。
2025年の新車販売台数全体に占める内燃車の割合は6割程度ですが、カーボンニュートラル実現に向けて、中国や欧州を中心にEVシフトがさらに進展するとみられます。2030年までにはEVが内燃車を上回り、2035年には新車販売台数全体の半数以上がEVになると予想されます。自動車メーカー各社は、2050年のカーボンニュートラル達成目標に向けて、電動化をさらに加速させるとみられます。
2.HVのエリア別市場
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2022年 |
2035年予測 |
2022年比 |
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全 体 |
421万台 |
1,176万台 |
2.8倍 |
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日本 |
95万台 |
184万台 |
193.7% |
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ASEAN・東アジア |
30万台 |
246万台 |
8.2倍 |
※日本、ASEAN・東アジアは全体の内数です
2022年のHVの新車販売台数は421万台であり、欧州に次いで、日本の市場規模が大きいです。2025年までは各エリアとも右肩上がりで伸長しますが、環境規制対応によってEVシフトが進んでいることから、欧州では2026年以降、中国や日本では2030年以降減少するとみられます。北米でもEVシフトは進んでいますが、HVは一定の需要を維持するとみられるほか、ASEAN・東アジアなどでは内燃車からの切り替えが進んでおり、日系自動車メーカーなどが注力していることなどから大きく伸長します。2035年の市場は、2022年比2.8倍の1,176万台が予測されます。
3.PHVのエリア別市場
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2022年 |
2035年予測 |
2022年比 |
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全 体 |
276万台 |
650万台 |
2.4倍 |
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日本 |
3万台 |
35万台 |
11.7倍 |
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北米 |
22万台 |
201万台 |
9.1倍 |
※日本、北米は全体の内数です
2022年のPHVの新車販売台数は276万台であり、中国が市場の半数以上を占めました。中国は、BYDや吉利汽車など中国自動車メーカーがPHVに注力し、車種展開が豊富だったことから前年比2倍以上の伸びとなりました。PHVは、EVやFCVなどへ移行する通過点の位置づけで、中国や欧州を中心に2030年まで市場拡大が予想されます。2030年以降、欧州自動車メーカーを中心に内燃機関を搭載する車両の生産から撤退するケースが増えることや、中国で車両技術や充電環境が改善されること、高付加価値EVの開発が進むことなどからEVシフトが加速し、市場縮小が予想されます。一方、日本や北米では、欧州や中国のように充電環境が整備されていないことや、特に北米では他のエリアと比較して走行距離が長いため、内燃機関を搭載する車両を好むユーザーも一定数みられることなどから、PHVは今後も堅調な需要が期待されます。2035年には2022年比2.4倍の650万台が予測され、市場の3割以上を北米が占めるとみられます。
4.EVのエリア別市場
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2022年 |
2035年予測 |
2022年比 |
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全 体 |
705万台 |
5,774万台 |
8.2倍 |
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中国 |
427万台 |
2,061万台 |
4.8倍 |
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欧州 |
152万台 |
1,412万台 |
9.3倍 |
※中国、欧州は全体の内数です
2022年のEVの新車販売台数は705万台であり、中国や欧州を中心に市場は拡大しました。今後も、カーボンニュートラル実現に向けて、中国や欧州を中心に各エリアでEVシフトが加速するとみられます。EVは、自動運転やコネクテッド、エンターテインメントなどといった、今後新たに搭載されるシステムやサービスと相性が良く、中国の新興自動車メーカーが最先端のエンターテインメント空間を取り入れた高級EVを投入し、既存自動車メーカーにはない視点から生み出された車内空間を訴求し、注目が集まっています。これまで、EVの普及には内燃車と同等、もしくはそれ以下の価格帯へのコストダウンが必要とされ、開発が進められてきました。しかし、ユーザーは自動車を移動手段としてだけでなく、車内空間の快適さや娯楽性などの面でも評価するようになっており、各自動車メーカーはそれらを実現する高付加価値EVの開発を進めるとみられます。また、一部の自動車メーカーでは全固体電池の実用化が進んでいることなどを受け、長期的にも市場は拡大するとみられ、2035年には2022年比8.2倍の5,774万台が予測されます。
【参考】本記事で使用した「2023年版 HEV、EV関連市場徹底分析調査」に掲載している調査対象市場
自動車
- HV
- PHV
- EV
- FCV
- 48VマイルドHV
- 内燃車
HV、PHV、EV、FCV関連部品
- 駆動用モータ・ジェネレーター
- インバーター
- パワー半導体
- 平滑コンデンサー
- DC-DCコンバーター
- マネジメントECU
- 電流センサー
- 高電圧ケーブル
- 駆動用バッテリー
- 燃料電池(FCスタック)
- 水素タンク
- 電動車用暖房機構
- 車載充電器
- 急速充電器
- 普通充電器
- ワイヤレス給電
自動車メーカー
- 日系メーカー8社
- 海外メーカー14社
- 新規参入メーカー5社
◆本記事は「2023年版 HEV、EV関連市場徹底分析調査」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。