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デジタルサイネージ市場の調査を実施。2030年の国内市場を4,609億円(2024年比68.2%増)と推計

株式会社富士キメラ総研は、ディスプレイの大画面化や薄型軽量化、ネットワーク環境の整備や低コスト化によって他拠点への一括配信や管理、リアルタイムの情報更新、エリア・ロケーション・時間帯に応じたコンテンツの切り替えなどが可能となり活用の幅が広がったこと、また、交通広告やインストアメディアなどの広告媒体が増加したことが近年の拡大につながっているデジタルサイネージの国内市場を調査しました。その結果を「デジタルサイネージ市場総調査 2025」にまとめました。

この調査では、デジタルサイネージ市場をシステム販売/構築市場、コンテンツ配信/運営サービス市場、広告ビジネス市場に分類し、市場規模をはじめターゲット分野や需要先の動向、先端技術、ニーズやトレンドなどを分析し、将来を予想しました。また、デジタルサイネージの付加価値を高める周辺/関連のソリューションについても市場の方向性などを分析し、デジタルサイネージ市場と併せ、デジタルサイネージビジネスの全貌を把握しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「デジタルサイネージ市場総調査 2025」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆当該資料の全体サマリー

1.国内デジタルサイネージ市場

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2024年の市場は、前年比14.7%増の2,740億円となりました。デジタルマーケティング用途やOMO(Online Merges with Offline:Web(EC)と実店舗の融合)の強化、広告効果の最大化などを目的とした導入に加え、作業負担軽減、業務効率化、無人化や省人化、オペレーション改善、輸送コスト削減といったDX化への対応を目的とした導入が市場拡大をけん引しました。また、演出や販促の強化、顧客体験の向上、表示情報のリアルタイム化や精度向上など、施設の利用者や来店客の利便性向上を目的とした導入も増加しています。さらに、2025年4月に開幕した「大阪・関西万博」関連の案件や関西圏を中心とした設備投資も多く、オーバーツーリズム対策としてデジタルサイネージを活用した接客業務などの負担軽減や、無人化や省人化を積極的に進めるユーザーも見られました。

システム販売/構築市場は、2024年に前年比18.0%増の1,409億円となりました。「大阪・関西万博」関連の案件や、外食店のメニューボード採用や駅などでの空間ジャック広告の増加といった大型案件に加え、各分野で小口案件も多かったことが拡大要因です。

コンテンツ配信/運営サービス市場は、2024年に前年比8.7%増の451億円となりました。クラウド型のコンテンツ配信/管理サービス(CMS)などが増えており、施設や店舗における職員や従業員の作業負担軽減、業務効率化、無人化や省人化などを目的とした導入が増加しています。

広告ビジネス市場は、2024年に前年比12.8%増の880億円となりました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって人流が減少したことで屋外媒体での配信需要低下、クライアントの業績悪化や広告宣伝費の削減もあり大きく縮小していましたが、徐々に回復に向かい、2019年のピーク時(約830億円)を上回る規模となりました。なお、2024年は駅構内やコンコースなどの駅メディアが特に好調であったことから、交通広告が占める割合が大きくなっています。

2.周辺/関連ソリューション市場

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デジタルサイネージ周辺/関連のソリューション15品目を対象としました。

2024年の市場は、デジタルサイネージの高度化ニーズに対応して堅調に拡大し、前年比14.8%増の917億円となりました。最も規模が大きいのが建設/工事現場向けソリューションで、市場の20%強を占めています。周辺住民に情報発信するために導入が必須となっており、一定規模の建設現場や工事現場には普及が進んでいることから、今後は微増が予想されます。

2030年の市場は、2024年比2.2倍の2,047億円が予測されます。このうち400億円超と、最も規模が大きくなるのは、デジタルサイネージアドネットワークです。デジタルサイネージに広告を一括配信可能なサービスです。交通機関関連の広告会社がこのサービスの提供に注力していることから、今後は高伸長が続くと予想されます。

デジタルサイネージアドネットワークのほかに伸び率が高く、かつ100億円を超える規模になると予想されるのは、属性取得/動線分析ソリューション、人流解析ソリューション、混雑状況可視化ソリューション、多言語対応ソリューション、工場可視化ソリューションです。人の行動をカメラやセンサー、マイクで取得し、AIを用いて分析することでマーケティングや製造現場の効率化、また、インバウンドに対してデジタルサイネージで最適なコンテンツ表示を行うといった運用の高度化を目的とした導入が増加しています。

双方向型音声対話ソリューションやARソリューションは、付加価値機能の提供やアイキャッチ促進につながるソリューションですが、導入必須性が低いため緩やかな伸びになるとみられます。

このほか、オフィスサイネージソリューションやバスロケーションソリューション、自治体向けソリューション、院内情報サービスは、特定分野に向けて展開され、インフォメーション発信用としてシステム販売を中心に広がると予想されます。

◆注目個別市場サマリー

データ分析ソリューション市場

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周辺/関連ソリューションのうち、属性取得/動線分析ソリューション、人流解析ソリューション、混雑状況可視化ソリューション、効果測定ソリューションをデータ分析ソリューションとします。2024年の市場は、前年比18.5%増の243億円となりました。2030年には2024年比3.1倍の764億円が予測されます。

属性取得/動線分析ソリューションは、ディスプレイに内蔵もしくは接続されたカメラの映像から、施設の利用者や来店客の属性などを取得し、最適なコンテンツの表示、施設内や店舗内などの動線の分析を行うソリューションです。マーケティング用途や業務面のDX化を目的とした導入を中心に伸びています。また、増加するインバウンドに対するアプローチ方法の模索などを目的とする導入の増加も伸長要因となっています。

人流解析ソリューションは、通信キャリアの基地局、スマートフォンなどのデバイスにおける位置情報やアプリデータなどを基に人流データの取得や解析を行うソリューションです。主な導入目的は、店舗出店時の売上予測や店舗施策、競合分析、消費者の行動傾向などを得るためのマーケティング用途です。デジタルサイネージでの広告配信やデジタルサイネージベンダーへのデータ提供など、現状では一部にとどまっています。

一方で、広告媒体事業者やデジタルサイネージの導入を検討するロケーションオーナーなどは、施設の利用者や来店客に届くコンテンツや広告の配信を求めており、属性データなどと並んで人流データの取得や解析に高い関心を示しているケースが多いことから、今後はデジタルサイネージでの活用も増加していくとみられます。

混雑状況可視化ソリューションは、施設内や店舗内の混雑状況やトイレなどの利用状況をカメラやセンサーで取得し、連携しているデジタルサイネージに表示するソリューションです。施設の利用者や来店客の利便性向上を目的とした導入が増加しているほか、施設や店舗における職員や従業員の無人化や省人化を目的としたニーズも高まっていることから伸びています。

効果測定ソリューションは、デジタルサイネージ導入における効果を可視化するソリューションです。デジタルサイネージがあらゆる分野に普及してきたことから、導入後の活用最適化やより効果的なロケーションへの設置を図るための導入が増えています。

【参考】本記事で使用した『デジタルサイネージ市場総調査 2025』に掲載している調査対象市場

デジタルサイネージ市場

  • システム販売/構築
    STB、デジタルサイネージ向けディスプレイ、その他(設置/施工費など)
  • コンテンツ配信/運営サービス
  • 広告ビジネス
    ビルボード(屋外ビジョン)、交通広告、インストアメディア他

周辺/関連ソリューション市場

  • 属性取得/動線分析ソリューション
  • 人流解析ソリューション
  • 混雑状況可視化ソリューション
  • 効果測定ソリューション
  • 双方向型音声対話ソリューション
  • 多言語対応ソリューション
  • 防災/減災ソリューション
  • 建設/工事現場向けソリューション
  • 工場可視化ソリューション
  • ARソリューション
  • オフィスサイネージソリューション
  • デジタルサイネージアドネットワーク
  • バスロケーションソリューション
  • 自治体向けソリューション
  • 院内情報サービス

機器/システム(STB、ディスプレイ)市場

  • STB
  • 中小型モニター
  • 大型モニター
  • TV
  • ビジネスプロジェクター
  • LEDディスプレイ
  • 電子ペーパー
  • 電子POP
  • タブレット端末
  • オーダー端末
  • 特殊ディスプレイ
  • 内蔵ディスプレイ
  • デジタルサイネージロボット
  • インタラクティブディスプレイ
  • マルチディスプレイ

◆本記事は『デジタルサイネージ市場総調査 2025』より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。