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自律走行ロボットの市場を調査。2035年の国内市場を10.2万台(2025年比5.1倍)と推計

株式会社富士経済は、工場・物流向けではこれまでにない小型で軽量搬送に特化した製品の登場、サービス分野向けでは多様化するニーズに対応した製品の投入や参入企業の増加などで活性化する自律走行ロボットの国内市場を調査しました。その結果を「2026年版 国内自律走行ロボット市場分析」にまとめました。

この調査では、工場・物流向けやサービス分野向けの自律走行ロボットをはじめ、ロボットと連携するソフトウェア関連を含めたロボットソリューション市場の現状とトレンドを整理し将来を展望しました。また、主要参入企業のケーススタディや、サービス分野向けの自律走行ロボットについてはエレベーターとの連携動向についても把握しました。さらに、9つの職業を対象に不足労働人口を推計し、自律走行ロボットの潜在市場を算出しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2026年版 国内自律走行ロボット市場分析をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆「2026年版 国内自律走行ロボット市場分析」の全体サマリー

自律走行ロボットの国内市場

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工場・物流向けはAGV(Automated guided vehicle)、AMR(Autonomous Mobile Robot)、屋外無人搬送車を対象とします。

2025年市場はAMRを中心に拡大しました。これまで販売台数はAGV(磁気テープ/レール式)、AGV(QRグリッド式)、AMRの順で多かったですが、AMRが前年比2.1倍と販売台数を伸ばしたことでAGV(QRグリッド式)との順位が入れ替わりました。2027年にはAGV(磁気テープ/レール式)の販売台数をも上回るとみられます。AMRは「カチャカプロ」(Preferred Robotics)の導入が大きく進んだことが伸長の要因です。なお、AGV(QRグリッド式)も前年から二桁の高伸長を見せています。

今後も人手不足を背景とした自動化ニーズにより、AMRとAGV(QRグリッド式)の販売台数は年率二桁超の伸長を続けると期待されます。まだ販売台数が少ない屋外無人搬送車は自動化が進んでいない屋外搬送や建屋間搬送をターゲットにして順調に、また、AGV(磁気テープ/レール式)は安定的に伸長するとみられます。

サービス分野向けは業務用清掃ロボット、配膳ロボット、警備ロボット、デリバリーロボットを対象とします。

2025年市場は販売台数が最も多く好調な業務用清掃ロボットを中心に拡大しました。業務用清掃ロボットは認知拡大や現場での受容性の高まりに加え、多様化するニーズに対応した製品の投入、さらには参入企業の増加などを要因に販売台数を伸ばしています。業務用清掃ロボットに次いで販売台数が多い配膳ロボットは、前年比35.0%減となりました。一定の導入が進んだことから新規案件の動きが鈍く、特に大規模案件が減少しました。また、撤退する企業がみられたことも要因となりました。

今後も業務用清掃ロボットの販売台数は、人手不足や高齢化、人件費上昇を背景に、堅調に伸びると予想されます。配膳ロボットは、新規需要に加え、追加・更新需要を取り込みながら、緩やかな伸びを示すとみられます。警備ロボットやデリバリーロボットの販売台数はまだ少ないですが、警備ロボットは2026年以降の新規参入により高伸長が予想されます。また、デリバリーロボット(施設内)は実証導入が中心でしたが、今後本格導入が期待されます。デリバリーロボット(屋外)は遠隔監視の効率化や配送ユースケースの増加、国の支援施策の進展などを背景に伸長します。

◆注目個別市場サマリー

AMR

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AMRはガイドレスでの走行が可能で、自ら判断し、人や障害物を自動的に回避し移動する自律走行ロボットです。工場や倉庫のレイアウト変更に柔軟に対応し、経路の再設定なども容易で、人との共存も可能であることなどから順調に市場を拡大してきました。

近年は位置決め精度や搬送速度、導入コストなどから、磁気テープ式や、QRグリッド式の安定性や運用のし易さが見直され、市場の伸びは鈍化していましたが、2025年は2024年に発売された「カチャカプロ」がこれまで自動化が想定されていなかった新しい領域(工場内のラストワンマイル配送、軽作業の代替など)に導入が進んだことで急拡大しました。これまでのAMRと異なり小型で軽量搬送に特化した製品で、スマートフォンで操作可能な簡便性や、低コスト性(100万円以下)、拡張性などが受け入れられました。

中国メーカーが日本の商社やSIerと協業するなど、近年新規参入が相次いでおり、市場はレッドオーシャン化しつつあります。しかし、参入企業増加による認知度向上や、新たな自動化領域を開拓するような新製品投入、また、スマート工場やスマート物流など、高度な自動化かつ柔軟性が求められる工場では重要なツールになることから、今後も市場は拡大すると予想されます。

【参考】本記事で使用した「2026年版 国内自律走行ロボット市場分析」に掲載している調査対象市場

1.ロボットソリューション

工場・物流向けロボットソリューション

自律走行ロボット
  • AGV(磁気テープ/レール式)
  • AGV(QRグリッド式)
  • AMR
  • 屋外無人搬送車
ソフトウェア関連
  • WES
  • フリートマネジメントシステム
  • ナビゲーションシステム

サービス分野向けロボットソリューション

自律走行ロボット
  • 業務用清掃ロボット
  • 配膳ロボット
  • 警備ロボット
  • デリバリーロボット(施設内)
  • デリバリーロボット(屋外)
ソフトウェア関連
  • ロボットプラットフォーム

2.参入メーカー・ベンダーケーススタディ

工場・物流向け関連

  • 自律走行ロボット関連 16社
  • ソフトウェア関連 10社

サービス分野向け関連

  • 自律走行ロボット関連 17社
  • ソフトウェア関連 5社

◆本記事は「2026年版 国内自律走行ロボット市場分析」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらご確認いただけます。