・近年、データセンターの増加に伴い、電力消費量も増大している。経済産業省が公表するエネルギー白書においても、データセンターを一因とする将来的な電力需要の大幅な増加が予測されている。
・そうした中、系統購入電力量や環境負荷低減を目的とし、太陽光発電設備など再生可能エネルギーの活用が進んでいる。また、再生可能エネルギーの蓄電や停電時のバックアップ電源として、UPS、蓄電池といった蓄エネ設備の導入も進んでいる。他にも、停電対応としては、非常用発電機も導入されている。
・海外に目を向けると、電力インフラの整備が追いついていない一部の新興国では、データセンター事業者が常用自家発電機を用いて電力を確保するケースも一部みられる。国内においては、データセンターの新設案件増加に伴い系統接続に時間を要するなど、データセンター事業者が思うようにデータセンターを新設できないケースが散見されはじめており、将来的には一部で海外同様、常用自家発電機を用いて電力を確保するケースが出てくる可能性も否定できない。こうした取り組みが顕在化すると、廃熱発生源が増加し、環境負荷低減や省エネを目的とした、データセンターにおける廃熱利用が活発化すると予測される。
・既に国内においても、環境負荷低減・省エネを目的に、一部で既存の冷却システムやサーバーからの廃熱利用に向けた取り組みが一部顕在化してきている。
・本調査では、国内データセンターにおける「創エネ」「蓄エネ」設備の導入状況と将来性を検証しつつ、国内外の先進的な「創エネ」「蓄エネ」設備の導入及び廃熱利用への取り組みを整理・分析することで、将来的な国内におけるデータセンターの廃熱利用の可能性、省エネ・環境負荷低減に向けた先進的データセンターの方向性を展望する目的で実施する。